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中国最大の経済都市、上海 / Shanghai
人口2,221万人(2010年12月現在)を擁し、世界でも有数のメガシティの上海の内総生産を見ると、北京市を抜き、中国最大の経済都市、金融センターの地位にあります。北京を政治・文化の中心とすれば、上海は商業・金融・工業・交通の中心です。
歴史を振り返ると、もともとは貧しい漁村だった上海が大きく発展したのは、皮肉なことにアヘン戦争です。アヘン戦争を終わった1842年の南京条約により、上海は条約港として開港。
イギリス、フランスなどの租界が形成され、さらに日本やアメリカも租界を開きました。列強諸国による半植民地化した租界として発展しました。
「東洋のパリ」として西洋文化が開花する一方で、スパイやマフィアが暗躍する「魔都」。第二次大戦前は外灘(バンド)に外資系金融機関が並び、アジアの金融センターとして経済的にも大きな地位を占めるようになりました。
第二次大戦以降、しばらくしてアジアの金融センターの地位は東京が奪いましたが、改革開放路線後は再び経済的に大躍進。外資系企業の進出や商品取引(銅など)の拡大で、世界的な経済都市に発展しています。同時に外国人観光客やビジネス駐在員などが増加。また、江南地方の観光拠点としての顔も持っています。
現在、上海には約4,500社もの日系企業が進出しており、在住する日本人の数は約5万人未満。日本人が海外に長期滞在する都市としては、アメリカのニューヨークを抜いてトップの地位にあります。
さて、上海で日常的に話されているのは中国語の方言である上海語です。中国語の一方言とは言うものの、上海語は数ある中国の方言の中でも、一番異質の言語とも言われています。実際、中国の標準語とされる普通話(北京語)と上海語とは、まったく通じません。とはいえ、普通話の教育が進んでいるため多くの上海人が普通話も話すことができます。
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気候
上海は、温暖湿潤気候に属しており、年間を通じての平均気温は16.1℃。1月の平均気温は4.3℃まで下がり、時には氷点下まで下がることがあります。ちょうど同緯度に位置する鹿児島県と比べると、寒い印象があります。、
一方、最も暑い7月の平均気温は27.9℃。熱帯夜も多く、蒸し暑い季節となります。上海は、揚子江デルタの水網地帯にあるため、地名には浦、涇、漕、蕩、浜、橋など水に関連する漢字がよく使われますが、それだけ湿気も高いようです。
観光見所スポット
上海は中国政府が指定する「国家歴史文化名城」の一つで、市内には「全国重点文物保護単位」が16点もあります。
インドやチベットなどで修行を終えた法師が、帰路ミャンマーで授かった5体の仏像のうち2体を祭るため1882年に建立した玉佛襌寺、あるいは、孫文夫人として知られた宋慶齢が、1948年以降の後半生をここで過ごした上海宋慶齢故居、長い歴史のなかで幾度となく戦禍を被りながら再建を繰り返した上海静安寺、などなど。
また、上海といえば建築です! かつて租界として発展した上海には、1920年代から多くの西洋様式の建築が残されています。中でも黄浦江に面する川沿いの外灘(The Bund)には、上海海関、香港上海銀行などが立ち並び、まるでヨーロッパの風情を感じさせるような建築群を形成していることで有名です。
一方、外灘の対岸にあたる浦東新区には、1994年に完成した東方明珠電視塔を始め、新しい摩天楼群が立ち並び、その景観には息を呑むような凄さがあります。2008年には世界第2位の高さを誇る上海環球金融中心(上海ワールドフィナンシャルセンター)も話題です。地上492m、104階のビル! 地上474mの高さにあたる100階の展望台は世界で最も高い展望台です。名づけて「上海ヒルズ」です。
さらに、2014年には高さ632mの上海中心(上海タワー)が完成する予定です。驚くことに現在、上海には高さ60m以上の高層ビルが8000棟近く存在するそうです。この数字は日本の約4倍にあたります。
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上海の中心エリアを分ける三つの区分
上海市は行政上、18の区と1の県に区分されますが、こうした行政上の区分とは別に、イメージ的には、蘇州河(呉淞江)と黄浦江を境に、三つの部分でも分けることができます。
- 黄浦江の東側の浦東(プゥドン)
- 黄浦江の東側にあるため「浦東」と呼ばれています。1991年の開発開始までは水田が広がる場所で、市街地への交通の便も悪いところです。
- 黄浦江の西側の浦西(プゥシー)
- 黄浦江の西側部分で、豫園を中心とした旧市街や、旧租界時代からの金融、商業の町が含まれる地域です。旧イギリス租界、フランス租界の資本家、政治家、外国人によって建てられた洋館が多く残るため、上海語で「上只角」と呼ばれています。
- 蘇州河の北側の滬北(フーベイ)
- 蘇州河の北側の部分である滬北(フーベイ)は、かつての労働者たちの密集地があり、特に上海駅の周辺は、地方から出てきた労働者が小屋をつくって暮らすことが多く、教育や医療の水準、平均収入は市の平均以下のため、上海語で「下只角」と呼ばれています。犯罪の発生率も高い状態が続いています。
上海 / Shanghaiへのアクセス
空路・飛行機・空港
上海には、二つの国際空港があります。一つは西郊外の長寧区にある上海虹橋国際空港(上海虹桥国际机场、IATA: SHA)。もう一つは、浦東新区にある上海浦東国際空港(上海浦东国际机场、IATA: PVG)です。共に中国東方航空や上海航空、春秋航空のハブ空港の役目を担っています。
2002年10月以降、国際線は浦東国際空港となり、虹橋空港を発着する国際線の便はありませんでしたが、2007年9月29日に東京・羽田空港との間で1日4往復の定期チャーター便、同年10月28日にソウル・金浦空港便が就航しています。
日本各都市と航空会社が上海との間に就航している航空会社
- 日本航空
- 成田・羽田・関西・名古屋
- 全日本空輸
- 羽田・関西・名古屋
- 中国国際航空(中国国际航空)
- 成田・関西・名古屋・仙台・福岡
- 中国東方航空(中国东方航空)
- 成田・羽田・関西・名古屋・札幌・福島・新潟・小松・静岡・岡山・広島・松山・福岡・長崎・鹿児島・那覇)、中国南方航空(名古屋・北九州(運休中)
- 上海航空
- 羽田・関西・富山
- デルタ航空
- 成田
入国時は入国カードのみ提出が必要です。機内で事前に配布されますが、万一紛失しても空港のデスクにあります。日本国籍者の場合、15日間以内の短期観光滞在ならビザは不要です。
空港から市内への主な交通機関
空港から市内への主な交通機関としては、バス、タクシー、リニアモーターカーなどがあります。
- 空港から市内へのバス
- 空港から市内へのバスは7路線あります。空港から市の中心までは約1時間半前後が目安です。
- 空港から市内へのタクシー
- 約50分〜80分ほどが目安。中国語での会話となりますが、漢字での筆談でも何とか通じるようです。
- リニアモーターカー(磁浮列車 / maglev)
- リニアモーターカーは、空港2階に隣接する駅に連絡橋を通じて移動する形となります。チケットは普通席(50元、当日の航空券を持っていれば40元)と一等席(100元)。運行間隔は毎20分。7分半で浦東新区にある龍陽路駅に到着します。車内には速度表示があり、最高時速430Km/hでの走行をチェック! 龍陽駅にはタクシー乗場と地下鉄駅(2号線)があり、当日の航空券提示で料金が2割引になるサービスもあるそうです。
鉄道・列車
上海は、北京や香港など、国内の主要都市と鉄道で結ばれています。ターミナル駅は上海駅(上海火車站)と、上海南駅(上海南火車站)の2つあります。どちらも本数は多く、長距離バス乗り場も併設されているので利便性があります。
切符は当日券のほか、翌日から10日以内の切符も24時間購入可能です。ただし、市内各所でも切符の購入は可能のため、わざわざ駅まで買いに行く必要はありません。切符の購入に際しては、中国語ができない場合、英語のオペレータを選べます。また、漢字の筆談で何とか切り抜けましょう。
海上航路・船・フェリー
- 山口県下関市~蘇州太倉港
- 下関から上海下関フェリーが週1便あります。2005年当初は、上海到着でしたが、2006年に中国側寄港地は上海の北西、長江沿いの蘇州太倉港に変更されています。
- 神戸港・大阪港~上海
- 神戸港および大阪港と上海を結ぶフェリー「新鑑真号」と大阪港と上海を結ぶ「蘇州号」が就航中です。/dd>
- 長崎港~上海
- 1994年に平成の新上海航路を開設し、長崎港と上海との間に海華号(13,481トン)が就航しましたが、1996年3月から旅客定員382人のフェリー長崎上海号(11,008トン)に更新。1997年1月からは利用率の低迷のため、一時運休中です。